B-3フライトジャッケットのリコーティング!
ゆうさんです。
B-3フライトジャケット、この冬は再ブレイクしてるようですねぇ。
フリースとかフェイクレザーのB-3着てる女の子が沢山いますね。
本来のB-3とはもはや別物ですが…。
近いところではMA-1。軍用実物が好きな自分としてはペラペラの今どきデザインのMA-1を着た若者を複雑な心境で眺めていたものです。
逆に若者は米軍実物のMA-1を着たオッサンを見て、「あれはダサい」と思っていたことでしょう。
自分が好きなモノが流行るのはうれしい反面、「流行り終わったらまた着ずらくなっちゃうな」と感じます。
B-3といえば80年代中頃にメチャクチャ流行り、90年代にはリアルマッコイズやバズリクソンズの大戦モデルが流行ったのを覚えております。
当時、友達が高校の入学祝いに買ってもらったというB-3を見て、「ロッキー4でスタローンが着てたやつじゃん!」と羨望の眼差しを向けておりました。
私より上の世代ではマックイーンが映画で着ていた印象が強いかも知れません。
友達のB-3はUS SHEEPSKINというアメリカのブランド物で、のちに私が譲り受ける事となり、さらにまた別の友人の手に渡っていきました…。
時は流れ2006年頃、もはやバブル期に流行った懐かしい服と化していたB-3ジャケットが何故か欲しくなり、ヤフオクでゴールデンベアーのB-3を13000円位で手に入れました。
こんなタイプのヤツです。
大戦モデル風のちょっと中途半端なデザインですが、これはこれでアリかなと思っております。
現在はこんな色になってます。
数年前に自分でリコーティングをしました。
特に皮革用ではないアクリル塗料の上に皮革用の水性ウレタン仕上げ剤を塗ったのですが、第二次大戦実物のB-3もアクリル系顔料の上にラッカーでコーティングしてあるようなので大丈夫かなぁと。
検索するとアクリル絵の具の上にニスで仕上げている方とかもいらっしゃるみたいです。
そもそもムートンジャケットは羊の革を裏返して使っているので、表だと思っているほうが裏なんですね。
なのでコーティングしないと皮が劣化してボロボロに崩壊していくみたいです。
塗装するのは銀面の役割なんですかね。
これはこれで気に入っていたんですが、ちょっと落ち着いた色にしてみたいなぁと思い立ち、再塗装することにしました。
先ずは下地調整。
顔料仕上げの革なのでオイルアップなどはしていないためオイルやワックス成分を取る作業はなし。
塗料のノリを良くするため紙ヤスリで表面を荒らします。
こういう工程をやっておかないと塗料がペリペリと剥がれてしまったりするのですね。
皮革に躊躇なくヤスリ掛けをするのは我ながら「ようやるわ…」と思いますが。
全体的にヤスリ掛けをしたのがこちら。
見慣れた感じの着古したのB-3の色っぽくなりました。
今回はこれで塗っていきます。
水性レザータッチという皮革用ウレタン塗料です。
車のシートやソファー、靴、カバン、合成皮革製品に塗れる塗料みたいですが、
レザージャケットの記載はないですね…。
まあそんなことは気にしません。
マスキングなんかはしないでガンガン塗っていきます!
一度経験してると大胆なもんです。
乾かしながら部分的に塗っていき、
完成した全体像がこちら。
塗装面アップ。
オールシールブラウンの渋い感じになりました。
これならトラウザーズなんかと合わせてもハマりそうです。
今回の私のB-3フライトジャケットの場合はオークションで安く手に入れた物なのでリコーティングにチャレンジするハードルは低いですが、良いものを新品で買えば20万、30万近くするものです。
昔はschottのB-3なら8万位、AVIREXで12,3万位だったと思うのですが。
「レザージャケットは手入れをすれば一生ものなんだなぁ」と実感が出てくる年齢になってきました。
変に若作りしたオッサンにはならないようにしたいですが、歳をとっても背筋がビッとした革ジャンの似合う男でいたいです。
そのために日々トレーニングも!